伍代夏子 - 歌詞一覧 - 2ページ目 - 歌詞Tube
今朝はお立ちか風待ち湊
川の流れを朱に染める
忘れてしまえと風が啼く
銀杏の並木に傘の花が咲く
山背が吠えて海鳴り
しょせん女は裏方さんや
路地にこぼれる金木犀の
あれは七月蝉しぐれ
日暮れまじかの駅裏通り
生まれたばかりの嬰児は
浮くも沈むも運命のままに
川の瀬音が耳元で
初めてあなたと旅したときの
黄昏に染まった信濃の川は
人目にふれる花よりも
川面に映る茜の空が
風に風に群れ飛ぶ鴎波が牙むく
やさしい言葉の数よりも
つるべ落しの一筆に
三味線の太悼響くよに