春日八郎 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
波止場離れりゃ未練は捨てな
白い夜霧の灯りに濡れて
つらい別れも男であれば
辛いだろうがやぼな事いうでない
暗い下宿の四畳半
情をかけてはずされてひょろり
汽笛が聞こえる港の酒場は
崩れた岸壁洗う波
おまえがばかなら俺もばか
そぞろ歩きの心斎端でいとしき
男素顔を化粧にかくしゃ
粋な黒塀見越しの松に仇な
花の故郷出たときはエエ
海の暗さが侘びしゅうてならぬ
春が来たとて行ったとて旅の
夢で今夜は私を抱いて愛の証拠が
どうせ波間の渡り鳥啼き啼き
舟が行く行く嫁入り舟が
もろいはずではなかったが
何を好んでしがない稼業
恋の涙か蘇鉄の花が風に
お客さんにせがまれて歌ったよ
逢いに来たとて逢われぬ宵は
ほれてたなんて本当かいお前の
一年たったとて二年たったとて
暗い夜業の灯の陰にそなた
飲めや歌えや世の中は酒だ
ちいさな陽だまりのような
熱い涙に頬を濡しじっと
夜の巷の小ぬか雨なぜに
夜行列車よ俺を乗せた青い
山の吊橋ァどなたが通る
雪深い北国のちいさなちいさな
静かにひびく鐘の音に君を
泣けた泣けたこらえきれずに
別れ別れ辛さに
そんなに泣きたきゃ泣くだけ