天童よしみ - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
ジャンクなジョークに飽きて
どこかに故郷の香りをのせて
空にゃ今日もアドバルーン
雨潸々とこの身に落ちて
惚れて惚れて惚れていながら
さようならさようなら今日限り
星が降る船のデッキで二人
夜のとびらは深い海のいろ
若くあかるい歌声に雪崩
砂のあらしが通り過ぎた空に
白い夜霧の灯りに濡れて
いま頃どうしているのかしら
衿あしのほつれ毛そっと
晴れた空そよぐ風
いつもの駅でいつも逢う
ひと雨ごとに彩づく花に
二度と返らぬ日々そっと
雨あがり西の空見上げれば
時化がさらった男船
北行く夜汽車乗り継いで
木枯らしが春吹き寄せる
着たきり雀と極楽トンボ
鳶が天まで舞い上がるには
日はまた昇る希望という名の
潮来の伊太郎ちょっと見なれば
イタダキマース
明日を手さぐり足踏みしても
花の命を歌ひとすじに
星よりひそかに雨よりやさしく
千両万両積んだとて
人生はどことなく悲しくて
ひとはどこからやってきた
女のいのちが輝くときは
傷つき傷つけて
ゆうべは朝まで眠れずあれこれ
山が恋しと歌うのは
うち歌が好きやねん
赤い地の果てにあなたの知らない
赤い地の果てにあなたの
夕陽を含んだ渚の空に子ども
遠い遠い春はまだ遠く
夢を追いかけて遥かな旅に
北の街ではもう悲しみを
もちつもたれつよりそいあって
吹けば飛ぶよな将棋の駒に
雨に濡れても赤く咲く
指をまるめてのぞいたら
富士の高嶺に降る雪も
こんな淋しい田舎の村で
俺もおまえも世間の隅に
泣いてこの世を生きるより
おふくろさんよおふくろさん
あなたひとりの体じゃないと
遠い浮雲追いかけ背のびして
俺にきめろよまよわずに
親の意見と冷や酒は
およしテナモンヤホンマにホンマ
あなたのそばにいるだけで
生まれ浪花の八百八橋
しあわせは道なき道を
小雨がこの胸にそぼ降る夜は
眠たくなったの母さん
波の背の背にゆられてゆれて
春には柿の花が咲き秋には
まぼろしの影を慕いて雨に日に
風に吹かれてたたずみながら
涙じゃないのよ浮気な雨に
ああふるさとの香りに誘われて
オレが生まれた
流行りのものには縁もなく
北の港は冬ごもり
日に焼けた畳にあんたの
壁ぎわに寝がえりうって
知らず知らず歩いて来た
関東一円雨降るときは
母は来ました今日も来た
はじめは誰も脆い種
どんなにあんたを
北の酒場通りには長い髪の
あなた変わりはないですか
愛しながらも運命に敗けて
ふるさとの山の緑よ
霧にだかれてしずかに眠る
あの娘可愛いやカンカン娘
思いは語らず胸に秘めよう
いまでは指輪もまわるほど
すねてなったか性分なのか
二度や三度のつまずきなんて
ながい黒髪まかせることは
あいつだけを見詰めていた
酔えば酔うほど一人が寒い
しばし別れの夜汽車の窓よ
汽車の窓からハンケチ振れば
嵐も吹けば雨も降る女の道よ
どんな自分が見えますか
心の花を枯らさないで
山の淋しい湖にひとり来た
好きでお酒を飲んじゃ
一度結んだ命のきずな
忘れてしまいたい事や
酒は涙か溜息かこころのうさの
馬鹿なやつだよおまえってやつは
なんで私だけが不幸なんだと
背伸び爪立ち遠くを見たが
飛ぶことに疲れたと云う鳥の
真綿色したシクラメンほど
下町の空にかがやく太陽は
春が来たから鰊がくると
やるぞみておれ口にはださず
知床の岬にはまなすの咲く
今スクリーンでは女優という名
時は流れて時代も変わる
世間という字が読みきれなくて
うれし涙もこの世にあると
好きなんだけどさ虫が良すぎる
あなたはテラスのゆり椅子で
駅の北口片隅で歌うあんた
女の胸の真ん中に
ありがとう母なる漁海よ
津軽の海を越えて来た
お先に御免と大手を振って
きらめく日射しに陽炎が
雲の切れ間の青空にあ~
大隈海峡はるばる越えて
百里千里を歩いても
清水港の名物はお茶の香りと
誰を探してここまで来たと
花摘む野辺に日は落ちて
一ツ他人より力もち二ツ
恋人はいるのか心配そうに
夜中のチャイムで目が覚めた
思い出す春の日の桜舞い散る
海が割れるのよ道ができる
冬の津軽は降りつむ雪で
春は牡丹餅よ秋は萩の餅
りんごのふるさとは
月がとっても青いから
庖丁一本晒にまいて
愛しあい愛しあいからませた
ひと足遅れのちいさな春に
東京ブギウギリズムウキウキ
ふられたぐらいで泣くのはあほや
ボタおろし夜っぴて荒れた
あんたの心に誰かが住みついて
こよなく晴れた青空を
旅の終りの先っぽの
色褪せた写真のように
啼くな小鳩よ心の妻よ
古いアルバムめくり
花のいのちを十手にかけて
飲めと言われて素直に飲んだ
ひと声ないては旅から旅へ
男一途の火の恋を何んで
あなたのために守り通した
南国土佐を後にして都に
女のいのちを賭けてこそ
夢を追いし蒼き空と遠いまちを
泣くも笑うもお芝居ならば
ついて来るのか命を賭けて
波も荒けりゃ心も荒い度胸
風に舞い散る花びらが
他人にきかれりゃお前のことを
ネオン海峡ながれ船
あきらめかけてた女の夢ひとつ
ひとりでため息ついても
ジングルベルが鳴る頃は
払いのけてもついてくる
春にみどりの風が吹く
あなたと植えた枇杷の木に
破れ単衣に三味線だけば
花と嵐の人生ふりむけば
あんたが酔っぱらって来る夜は
都会の雨が今日も冷たく胸の空き
泣いた数だけ幸せやると肩を
真帆片帆唄をのせて通う
別れることはつらいけど
星の流れに身を占って
凍りつくよな根室の沖へ
あなたは何も知らないけれど
男渡世のしがらみゆえに
まっかに燃えた太陽だから
軒下三寸借りうけまして
恋知り染めし黒髪の甘き香り
散りゆく桜に涙ぐみ
髪のみだれに手をやれば
五つ六つの幼い頃に
旅してわかる故郷の良さや
泣いた涙は夜風が払う
小倉生れで玄海育ち
浮いた浮いたと浜町河岸に
うれし涙で暖簾をかけて
ついて来いとは言わぬのに
つれて逃げてよついておいでよ
山の吊橋ゃどなたが通る
夢見し乙女の初恋も運命を恨む
いつでも人には傘をさし
あなたを待てば雨が降る
湯島通れば想い出す
伊豆の山々月あわく灯りに
酔ったあなたに背中を貸した
花の都も裏から見れば
風よ風山背の風よ
おまえに心はあずけたと
人は誰もみんな胸の奥に
恋がひとつ冷めて暗い夜が
あきらめきれず死ねもせず
アソレニャン・ニャンアニャン
うまい言葉を並べては
風は寒くはないだろうか
リンゴの花びらが風に散った
赤いりんごに口びるよせて
おぼえているかい故郷の村を
男命をみすじの糸に
川の流れにあんたが映る映る
泣けた泣けたこらえきれずに
下駄をならして奴がくる
爪の先まで髪までも
別れても別れても心の奥に
さあ笑ってあなたの声が