元ちとせ - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
あれは麻疹で早退けした午後
最後に抱きしめた肩越しの虹が
それは夢のようにまるで嘘のように
何故あなたはここに生かされた
北国の旅の空流れる雲はるか
不思議ねこんなことで優しい
輝いた水玉の昼下がり鮮やかな
何故に陽炎はゆらめいて
未来はいつも目の前に佇むだけで
まだ見ぬ恋を失したような
北から風が生まれる番の鳥
波のうえゆりかご目を閉じて
眠りから抜け出す昨日よりも
なみだいくつ零れて新月の夜
たとえ世界が喜びに溢れ光り
紅く棚引く雲は誰の泣き顔か
スケッチブックにそっと閉じ込めて
燃える風と滲む汗と
何時む今日ぬ事に君が見上げる
この街の空にも星は瞬く
エジプトに行くのさ
愛しゃるあの面影窓に映る月影
歩いてみようひさしぶり夕顔の
背中にあった翼は君と共に
にわかに熱を帯びながら
あけてちょうだいたたくのはあたし
あけてちょうだい
一緒に登ったこの坂を今夜は
人はいくつの嘘をついて
失した羽を探し続けても
空にも花が咲いたらいいな
ただ理由もなく溢れ出した涙なら
記憶の底に沈めた思いを
何故だろう不思議君が
トライアングルトライアングル
汽車を待つ君の横で僕は
雨あがり森の中鬼百合が香り
風に揺れてる朽ちかけた伝言板
風に揺れてる朽ちかけた伝言板
鋼鉄の橋の手すりに通り雨を
遠い場所から来たその音色
あなたに見えますか?私の姿
気持ちが言葉にならない
人知れず街燈が朝もやへと
お花にお水をあげましょう
空を埋める花のいろうつりにけり
旅立つ人よ行方は聞かない
いつか会う人へ伝言をしました
羊のドリーレプリカント
ほんの少しだけれど
傾いた影の向こう夕映えに赤く
西と東星が交わる日空の彼方
あかいくだものをがりりと噛み
見送る夜の灯籠は流れて川面
雨が木々を愛でている風が空を
祭りの場に炎と歌を
訳もなくふざけあった夜も忘れて
笹の舟を水辺に浮かべたまま
目覚めた朝に生まれ変わるよ
夜毎夜毎夢に咲く百合の君
彼女は市場へ行く溢れる香りを
やわらかな夜にひとり手紙を
わかりますか?どちらが大地で
長い冬を身にまとう心は氷の
赤く錆びた月の夜に小さな船