陰陽座 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
戯れに縺れし糸に箍抄い取られ
朽ちゆく身体を明らめ終わりは
只立ち尽くす丈彼は
在れ成れ翌檜の催芽
踏んじがるは土蜘蛛の
賽の河原に打ち捨てる
鮮やかな暗闇に独り嗤い尽る
此の群青が朱に染まる
様も無く生き腐れ両の眼は
無償の贐を忘れてないてや
もう視界が歪む指は震える
嗚呼海潮に乗りて届く
其処に只在る事を玉響にふと描き
樹雨のそぼ降る霧らふ
鬼殺し好いてやてやてや
青ざめた水面に映る月が朧気に
せいや そいや はいやてやてや
東海の神、名は阿明
風が猛る虚空を抜けて死者を
なんちゃやないなんぼじも
目障りな醜貌が吐き出すのは
おぉいちにぃのさんよいどぉ
隙孔群らす怪悉皆痛める骰子
漂)う膿心濁して
ねえ童賺しは仕舞にして
閉ざされた視界を詛いで
何処かで山風の唄響く
風の音の遠き古の咎よ
血潮垂る刃の如き心は瞋恚に
宣誓魂だけはなんぼじも
然様捜しける鬼女は現在の
下弦の月が朧に揺れる
いつか結ぶ運命の糸は
爛る灰土に独り落つる涕
闇も見えぬ無明の淵から
其の瞳を開いた夜此の手に
流れ流れて擦れ違う旅人達
不破野の空を東より浪速へと
荒ぶる闇の蠢き其れは時媚鬼の
赤るも倫護り私慝を
思う燻べる黒は恣に蹂み
仮初の従かなぐり別るは
流転の果てにて陵されたのは
謦が囁いている
せめてあと一度最期に顔を
旧い縁の田地を蔑し
黒雲を其の身に纏い丑三つに
旅路を行くは一方の畏れを
性なき囀る雑魚にさえ
微睡と眩暈の騒めきの檻で
鬼の哭く音が繚乱と舞い
行き過ぐ亡き身の群を
真白い鬣疾風に靡け爾を
変幻自在の擦れ枯らし
百鬼夜闇を切り裂いて有象無象
風波を裂き徒で漕げ
朝に醒めた顰む征野の白き乙女
闇を住く船に寄せ返す波は
何処かで響く鈴の音に
寄辺無い時も遣る瀬無い時も
軍配無い袖は振れぬ仇敵は
殻芥の如く散る救いも誇りも
羽撃いた翼は邪魅に羽を灼かれ
小人なら語るに落ちる
剥き出しの骨を爪でつと掻き裂く
醒めた蒼い月も直ぐに
然う望みは共に泰平の成就と
かげろふ野辺に揺蕩えど
紅ひとひら風に揺られて落ちた
咲き乱れる爛漫の沁み返る香は
咲き後れた白い花が薄紅に染まる
寧悪なる貌形闇に紛れて
轟動動轟視るも無慙な