長保有紀 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
旅はみちづれ夜更けの雨が
泣いて別れる人ならもっと
俄かの雨にひとつ傘あんたに
あんなに愛した人なのに
こころ残して身を引く恋は
富士は赤富士太田の川に
涙でかすむこの目にもひと際
やさしい嘘で抱かれた夜の
両親の都合で生まれおち家の
寂しさにこれ以上
三月もったらお慰み
あなたとわたしの縁をひねり
罪の重さかぼたん雪
船は千来る万来る中で
話し上手で聞き上手
今でも時々 夢にみて
酒と度胸じゃ負けない人も
終わった愛の破れ着は
あなた見送る東海道の旅は
思い断ち切る酒なのに
流れ流れてこの町で送るこの
おもては雨と嘘ついて
さだめに負けて 別れた人を
男が一人に女が二人
好きで別れた人ゆえに
惚れた私にゃ気のないあんた
あなたといつも暮せるならば
私の心に棲みついた
すがりついてもこの橋を
お流れ一杯頂きますと
酒場の二階の四畳半
軒のしずくを手でうけて
風の通りがいい家で
川に舞い散る桜の花が
淋しくなんかもうないわ
ひと汽車遅れて行くという
しょせん憂き世は からくり芝居
捨てちゃいやだとわたしが泣いた
残る未練を捨てるため
雪よ雪よやまないで…
枕のあかりに身をさらし
あなた待つ夜は
女ごころの恥らい捨てて
恋もしました泣きもした