金田たつえ - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
頑固な父でも生きてたら
みだれた髪を
赤提灯の もつやきの
出稼ぎばかりの明け暮れに
エライヤッチャエライヤッチャ
愛したことが罪ですか
茶碗で獨酒呑みながら
さんさ時雨かやらずの雨か
お父ちゃんを買うてと泣きじゃくる
うらむ気持よりも幸せでした
どなたですかと他人のように
思い通りにならないと
惚れたふられた泣かされた
紺ののれんに染めぬいた
おつかれさまですお父さん
こんな私が母親だから
逢えりゃ極楽逢えなきゃ地獄
誰が好んで買うものですか
壁にゃちぎれた
愛することに疲れても
夜の世界に生きる身は
二人は夫婦に見えるでしょうか
風の江差に来てみればはぐれ
舞台の上の 水芸は
未練はないわ長い黒髪すぐに
名も無き山並み故郷の仰ぎて
好きで我が子を死なせる
罪を背負ってこの世の中に
あまりあなたが軽すぎて
紅葉しました我が家の桜
合縁奇縁で結ばれて
一つの傘を二人で持って 人目を
終着駅から届いた手紙胸に
負けて傷つく名誉は
あなたがくれた真心に
景気に湧いたあの頃は
エーさてはこの場の皆々様ヨー
待たされつづけた 恨みも忘れ
今日も一日お疲れさんと
わたしはあなたが生きがいでした
ひゅるひゅると雪の荒野の
今も浪速の通天閣を見れば
着物にはきりりと帯を
能登の火祭り月夜の浜に
飲んで嬉しい お酒もあるが
芸は売り物 からだは自前
ひとに聞かれりゃお前の
あれもこれもと想っていても
義理の二文字袂に入れて
幸せあげると言われた人に
熱い男のまなざしで
恋もしました泣きました
松前江差の津花の浜で
歩む道さえ決めかねて
今夜だけでも愛されたいと
女手ひとつで 育てた娘
将棋が女房と啖呵をきって
お酒のにおいがしみこんだ
山の梺の湯の町坂に小雨
濡れた黒髪梳く指の
かくれ咲きした椿の花に
逢えば逢うほど 別れが辛い
黒潮舞台に鰹が踊る
あられなく胸をふるわせ夜鳴く