秋岡秀治 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
あいつと呑んでたこの酒場で
あんな女が欲しければくれて
ひとつの蛇の目で人眼を避けて
潮が渦巻く船折海峡
こころに火の酒呷ってみても
俄かの雨に濡れようか
男は背中に顔がある
男ひとりの手酌の酒は
浮世の風の冷たさも
ああお前の骨なら拾ってやると
人の一生一度きり泣いても
時は元禄春弥生積もる遺恨の
一に稽古だ三四に稽古
行かないで行かないで私を捨てゝ
生まれ育ちも生駒の
横に曲がれず斜めへ飛べず
俺なんか逢わなけりゃ
漁場に賭けた男等が
お江戸日本橋木遣りで
百の花より一つの花に
路地にこぼれる流行歌
こころに消せない女がいる
浮世峠の吹雪の中で
雨にかくれて人目を忍ぶ
やるぞやるぞと力んでみても
旅の稼業も三年過ぎりゃ
泣くな笑うな天竜鴉
とかくこの世は癪の種
出逢ったあの日は若さと愛嬌
のぼる湯煙七坂深山
死ぬほど憎いこの人に
山の沢水木の葉をくぐり
わかれ涙を盃にひと粒おとして
あなた朝まで抱いててよ
しあわせなのに泣けてくる
生きてゆくのが死ぬより
どしゃ降りみたいな滝の音
人は七つの迷いを
きらいな男の真実よりも
窓のむこうを電車が通りゃ