田川寿美 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
思い出すまい二度と 心に決めて
広い世界でわたしだけあまえて
呑んでいいけど深酒およし
暮れてゆく北の街なつかしい
二日遅れて船に乗る
人はいつも誰かと出会い
海峡渡ったあゝ蝶のように
こんな別れが来るのなら
行けば恋路は荒磯づたい
仕立ておろしの花浴衣
北のはずれのこの町へいつか
ついて来るなと船が出る
海峡のみなと駅乗りつぐ船も無く
冬の海は荒れて遠く岬がかすむ
ひゅうひゅうひゅうひゅるひゅる風が
ゆるやかな水の流れに
地図にないふるさとの
遠く聞こえる海鳴りが
好きだから離れても
惚れたときから苦労ができる
裾をはねあげて傘を
紅を拭きとるグラスの淵に
道に咲いてる名もない花にも
北鎌倉の改札出たら
海峡わたる海鳥は傷つきながら
ひとり飲む酒身を知る酒よ
聞いてくださいわたしの胸の
菜の花咲いてまたひとり
生きてあなたを 恨むより
ひとりで行かせてこの奥山は
ねんねんころりと流れる声を
こころが冷たいなみだが苦い
水の鏡を朱に染める
北の海は荒れて波の
二度と逢えない
行かないで…行かないで一人じゃ
連れて行ってと云えないまゝで
あなた何処にいるの心が
夏に旅した海の町今日はひとりの
カモメ鳴く度心が時化る