永井裕子 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
どこかに故郷の香りをのせて
あの日あなたとここへ来た
惚れて惚れて惚れていながら
何も知らない娘ですさくら色した
先に咲いたら散るのも早い
海猫が鳴くからニシンが来ると
別れの朝に愛されるほど
心変わりを尋ねてみてもあなたの
海に添い寝の鳴り砂も
春にそむいてゆく俺を路地で
足が西向きゃ背は東
酒のちからで弾みをつけて
枯れすすき阿蘇の山みて
風の便りにヨー枕をぬらす
たどりついたら岬のはずれ
風が出る波が立つ玄界灘に
恋をつらぬく覚悟をきめて
ハアー北に南に東に西に
生きているから花も実も
人はみな故郷が恋しくなって
あれが江差だニシンの町だ
酔ってあなたにつかまりながら
遠い遠い波音聞きながら
雨が降るから泣けるのか
誰を探してここまで来たと
津軽平野に雪降る頃はよ
三日つづいた西風が
あんな野暮天おさらばと
肥後は火の国よ恋の国
お酒はぬるめの燗がいい
窓の向うは日本海波の暗さに
夕月は三瓶の山に宵闇の
岬の町を飛び出して
舞い散る雪が手のひらで
屋根で啼く山鳩が突然啼きやんで
好きよあなた今でも今でも
どこかへ下駄も脱ぎ捨てて
波の音さえ悲しくて人に
夜よおまえをみちづれに
酒の終わりは丼めしに煮汁