木根尚登 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
退屈だろ?ふたりぶんの平和って
昇りと下りがすれ違う瞬間に
サイテーだなこんなコトで
青い夜に揺れて戸惑う月明り
すぐに戻るよと君はこの部屋の
海風に吹かれて桟橋を
君はシェイクスピアの舞台に立ち
明け方眠る町走り抜けてく
隣の家からピアノの音がする
変わらない生活が
サイドミラーに君を映して
偶然街で君と出会う
夜明けが近づけば昨夜のことが
このままだっていいかも知れない
灯りを消して窓を開けると
生まれた風に寄りそって
淡いドレスの影が裸足で
街角のカフェ人影も無く
冬枯れた静かな午后に
木枯らしが口笛を吹いて
目覚めれば傍にいつも君は
いつもの店で君の悩み聞いて
顔をあげて声を聞かせて
雨の日には赤いレインコート
二十歳前家を出てこの街へ
街路樹のすきま三日月が見える
あこがれと悲しみ繰り返して
高速の向こうに赤く染まった
君は空を見ている僕も空を
昼間からいせやへ行き冷酒を
砂ぼこり舞い上がるグランドの
やけに晴れた昼下がりビール
学校をサボッてマギーメイ
両手ですくった山もりの砂が
乾いた土を踏んでただ
夢を語り合ったあの日のように
少年は月を見て毎晩アポロを
人の波が行き交う交差点
しゃだんきが上がり
ねえ君行くの行かないの今日も
人は野に杭を打ち柵を立てる
心が死んでゆくようときみが
あの日僕はギターと大きな夢を
イブが近づく東京駅16番線
橋はどこにあるのその先から
かあさんと歩く夕焼けは手を
聞き上手な月の雫雪となり
友達はカミングアウトした後ろ
街を切り刻むブリキのメロディー
耳たぶとほほが 赤く染まっている
坂の途中の小さな店で
店の主は地元じゃ少しは
拝啓今どこでどうしてますか
君が出ていったドアを眺めて
君の肌に指をすべらせながら
僕の肩に頭を預ける疲れた
何度別離を言いかけて止めた