山内惠介 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
どしゃぶりの雨が心
夢をなくした奈落の底で
心が忘れたあのひとも
昔ならした千葉道場
粋な黒塀見越しの松に仇な姿の
さよならも言えず泣いている
オホーツクの海原
霧が雨になる対馬海峡
函館をふりだしに
白樺青空南風こぶし咲くあの丘
赤い角巻ふたりでかぶり
空の青さが心にしみる
白樺並木の日昏れ刻
都忘れの一輪ざしが
好きだからとてもとてもとても
霧にだかれてしずかに眠る
風の噂に聞いたんだ
いまでは指輪もまわるほど
黒百合は恋の花
情け知らずと嘲笑わばわらえ
夜の札幌すすき野しぐれ
切ない夢にゆり起こされて
どうぞこのままずっとそのまま
悲しい恋のなきがらは
消すのはつらいあなたの想い出
若さにまかせた恋が終わった
両手で耳をふさいでも
こもれ陽ゆれる白樺林
プールサイドのミモザの花が
涙じゃないのよ雪が舞う
約束の時が過ぎてもあなたは
きっと来てねと泣いていた
小さな部屋でもお城と信じ
握りしめてる剣ひとふりに
肩をよせあう一つの傘の
淋しくさせてごめんねと髪に
ねぇねぇどうしたの
恋と夢とのふたつにひとつ選ぶ男
星までとどくガラスの
東京ブギウギーリズムうきうき
今日からは赤い爪あなたに
ときめく胸に乾杯を
そうさ夜風を振り切って
好きなあの娘にふられて飲んだ
旅の途中で目に止めた
おふくろも親父もみんな
あなたと肩を並べて飲んだ
釧路厚岸霧多布人もまばらな
舞鶴を日暮れに立って
木枯らしに襟を立て街角で
まっかに燃えた太陽だから
ここで一緒に死ねたらいいと
忘れないでと涙を拭いて
京都にいるときゃ忍と
黒髪指に巻きつけて
霧の波止場に帰って来たが
愛しても愛しても愛し足りない
あきらめきれず死ねもせず
どこかでお前の泣く声が
女の爪あと走らせたくなる