荒れ地に聳える古城の上
心の奥で静かに湧き出てる
時は奏でる陰鬱な大時計
冬の蕾花咲く頃空の色は銀に
寄り添う花びら双つふわふわ
最期の蝋燭が咲く夜鏡に堕とした
失いし生命のlibido無に還る
硝子の瓶にやさしい朝が
un deux trois un deux trois
いと短きに我が命御霊と成りて
優雅な身の熟し小さな迷路の
薔薇の薫る屍櫃にいまも静かに
毒を秘ませたザクロの実は
存在の意味を読み解いても
叫べ獅子の如く退け脱兎の如く
闇夜に照らす炎映り込む
願いし平和その先に本当の
Be in the grip or Death.Jesus!
透明な心は淋しそうで
出でし扉の聖なる使者よ
入らずの森の奥小さな馬小屋に
天空に溶けた羽を纏い飛び立て
大切なものを穢す1秒手前の
我が元に集い旗に忠義を手に
Am I alive Am I dead
讃えよ荘厳なる殉國末裔
赤い瞳を持つ少女は忌み
筺に睡る贄の少女深紅の瞳と
耳障り格別に饒舌な囁きが
壊れた躰に絡み締め上げる
風よ走れ空を薙ぎ自由を知った
虚ろな人々達は輝く場所で
絶対運命迷子人間冷酷心情
あつく熔けた鼓動の中目で呼び
私の目を覚ましたのは誰悪夢
古の台座には御霊が宿ると
誰もが羨むような知性も
扉に鍵を挿し込むように呼びあう
まわる世界どうして求めるほどに
いくつの夜を越えて目覚めを
髪かきあげ図面引いて奇妙な
創られた躰を手に入れて
暁に燃える空の下自らに科した
微睡みの淵で目蓋に揺蕩う
ConsentesDei Juno
穢れ無き月の毒に蝕まれた
闘いに疲れて傷を癒す天使達
白くて淡い陶器のような骨さえ
狂ほし月の雫一恵み胸に
生まれながら負いし罪で在るが
森の奥静かに月の灯りが
甘美の罠だと知りてなお誘惑の
心心に宿る花融け夢夢に
妖かしの誘いに応え給え
誰にも終わりは訪れる悲しむ事
漂う波に寄り添う華は
風が踊る部屋のすみ静かに
ときほどいた心で千の星を
色の亡い廃園に佇んで
乾いた唇に触れた記憶
薄雲の霞に閉塞心魂
いとしさの痛みを優しく癒す光
人は神代の昔造られ未だ