大川栄策 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
辛い別れに泣いたって
一生いちどのいのちの恋が
啼いているやら山鳥の
あきらめますと悲しい嘘を
命までもとあなたにほれて
あの日の君に逢えるなら
別れりゃ他人のはずなのに
そっとうなじに手をやれば
雨のしずくに身を染める
雨が来そうと窓にもたれて
雨にぬれてる赤い灯が
世間の噂を気にして生きて
つれて行けない別れのつらさ
江差追分ながれる町は
丘を越えて行こうよ真澄の空は
愛してほしいと崩れるように
一つ頬っぺた張られたら
ばちを持たせりゃ玄海越えて
逢いたかったと手を握る
空を見上げりゃ雲ひとつ
男いのちの純情は燃えて
汲み上げればさらに愛が溢れて
ああ思い出は懐かしくふるさと
情けの川があるならば
なにもいらないあなたが
もしも悲しみにめぐり逢い
お酒はあんまり飲めない
ここを左に曲ったら
過去を指さす時計の針が
ついてくるかとささやけば
まぼろしの影を慕いて雨に日に
火の粉散らして舞いあがる
とぎれとぎれに汽笛が咽ぶ
越後湯の里山間の川の瀬音に
あなたとこの世で逢うために
にぎりつぶした別れの手紙
山に咲く花色悲し海で鳴く鳥
恋と呼ぶにはまだ幼くて
人間ドラマの東京に刑事と
どちらかが命尽きるまで
あなたが浴びる湯の音が
縞の合羽が越え行く峠
都会の水のしょっぱさに
風にふるえる赤提灯で
お酒じゃ誰にも負けないと
酒は涙か溜息かこころのうさの
くもりガラスを手で拭いて
末の妹の秋子も二十才とうに
泣いて渡った橋もある
風に追われるように街を歩いてる
天は一つよ道理も一つ
初恋の涙にしぼむ花びらを
浅葱色した紬が似合う
まっぴら御免なすって
まるでお前の涙のような
名残りの桜がはらはらと寄り添う
所帯を持ったその年に連れ合い
僕がこころの良人なら君は
ひと目あなたに逢いたいと
今日も誰かが泣いている
罪を承知の恋だけど
そぼ降る雨の冷たさに
棄てちゃいやよと紅ひもで
思い切る気がくじけるような
風にちぎれる浮き雲見れば
忘れていたのに諦めたのに
川の瀬音が身に沁みる
下駄で小走り手を振る女
港日暮れてそぼ降る雨に
悪い男でも別れて見れば
小倉生まれで玄海育ち
目ン無い千鳥の高島田
哀しみを捨てにゆくそんな旅路
伊豆の山山月あわく灯りに
ひとり旅路のにが酒よりも
惚れているから身をひきますと
涙ひとつぶふところに
恋のからくり夢芝居
この手につかめぬ幸福ならば
忘れられないあの人を
愛してないのに優しさだけで
唄ってあげるよあんたの子守唄
この海を渡ったら傷が
暖簾を潜れば頑固なオヤジが
あるかないかの運にさえ
酒場ぐらしの路傍の花に
別れた人が逢いにきた
このまま別れてしまうには
格子戸をくぐりぬけ見あげる
アンニョンハセヨ私のソウル