多岐川舞子 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
明石海峡今日も日が暮れて
雨が背中にしみる日は
おまえと一から出直すと
好きであなたに捧げた命
雨の裏町灯の影で
雨の向こうに灯りがともる
男の愛がさめるから
あなたと決めた別れ旅なのに
心がわりを 恨んでみても
枯れ葉散らして吹く木枯しが
波に頭をどやされて
風に舞い散る粉雪がまつげで
手紙の消印手がかりに
雪が哀しく積もりもせずに
北の港に風花舞えばみれん
泣くじゃない俺がいる
北東風まじりに海鳴りが時化て
人目忍んで紀の川の水の流れに
逢えない夜の なぐさめに
青い湖たそがれて霧が
迷子のすずめの竹やぶに
あんずの枝が芽吹く頃
闇にひと声夜汽車の汽笛
波がちぎれて岩場を削る風は
涙こぼしたグラスの酒を
未練という名の傷あとを
風がうなれば山が啼く
三味の太棹バチ打つ
秋のなごり惜しんで大峯山も
明日を生きるみちづれに
昔あなたと住んでいた
愛にはぐれた女の胸を
夢のしずくか 浪花の雨は
北へ行ったらよかったかしら
いのちいのち男が賭ける時
駅舎に降りればそこまで冬が
他人が泣いてりゃ
海が日暮れりゃ沖ゆく船に
おんな心の真中あたり
色も寂しく花菖蒲
肩で息して とび乗る夜汽車
煙草の空箱 鶴に折り
いいからお前も飲めなんて
倖せ探せば不倖せ
逢えば心が迷うだけ別れは
あの路地右へ曲がったら