北見恭子 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
あなたと毎日一緒にいたい
よしず囲いの屋台を叩く
青い波止場に汽笛も高く
ごめんなさいね誰にでも
嘆くまい嘆くまい
こんなボロ船を形見に残す
漁り火がチラチラ揺れて
最後の“もしや”にかけたのに
一度吹雪けば三日は止まぬ
船が出る日は指までやせる
楔ぶちこみ石を切る音の谺で
北浜おんなにゃ化粧は
紅を落として涙を捨てて
惚れて別れて振り出しに
あなたの残した吸い殻を
どんとしぶきが噛みつく舳先
別れたあいつの名前をつけた
男ぎらいを通せるもんか
出船の舳で一升壜が
波をけちらし港に入る
高砂や 親の許さぬ
聞こえてますかあの森の声
おまえさん後ろへ走って
パチリパチリと爪切りながら
今日の飯より明日の夢や
思い通りに すらすら行けば
帰っちゃいやよとあなたの
春を呼ぶのかぼたん雪
一枚二枚とはじらいながら
この舟が酒田港に着くまでは
怒濤逆巻く北の洋
お国なまりでぽつりと話す
おはようあなた舷之介
女にしとくにゃ勿体ないと
今日もまた来てしまったの
忘れたつもりのおもかげを
あなたひとりのからだじゃないと
夫婦ちょうちん浮世の風も
俺の小指を噛みながら
今日も心にふるさとの
あなたにあげたさよならを…
霧が深くて月山が見えぬ
ついてゆけない連れても