前川清 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
やわらかな風が吹くこの場所で
あなたを優しく包んで
ああ雨の夜は誰か
なにをさがしにどこまでゆけば
悲しい女は涙が本当は友達
風が風が波立てる港の船溜まり
春は名のみの風の頃に散って
さみしさをなだめすかして
はりつめたまま眠りにもぐって
大人の恋をしただけど
いま人生をいま振り返る
涙枯れても夢よ枯れるな
どんな気持ちで明日は生きて
海鳴り聞こえる旅路の宿
女心の悲しさなんてわかりゃ
あなたにふれても身体が
十字路の迷い子たちよ
にぎわう街並時間は止まり
抱かれたら終る男と女より
夜霧の桟橋泊まり船
あなたの愛が落葉のように
今年また夏が来て
もえて 悲しいくすり指に
枯葉小僧が飛んでいる寒い
かたい絆に想いをよせて
君と出逢った北国札幌の町
ほんのみじかい夢でも
夜の帳がそっと降りて
盛り場地図で場末のはずれ
ねぇ心が忘れないそう
トンネルをくぐりぬけ降りたつ駅は
さみしくなると電話してしまう
あのひとを愛してはいけないと
さよなら呟く君が僕の傘残して
男は煤けた青春と掴めぬ夢に
振り返れば翼の下で町の灯が
終着駅長崎嘘をつかれた
大人になるというのは
神戸泣いてどうなるのか
人は過去という駅舎の寒い
あなたの愛はときめく匂い
別れの前にもいちど
恋にやつれて泣いてる人よ
空が哭いてる煤け汚されて
引き出しの奥にしまうなつかしい
赤いネオンに身をまかせ燃えて
あなたひとりにかけた恋愛の
お前を抱いたら軽い軽い
忘れようと心を決めたのは
愛し疲れて私の胸で
君が部屋を出たあと
人がうらやむ幸福の隣りには
夢を肴に飲むだけ飲んで
雪解けの窓に映る
やっと忘れかけた頃に
抱かれるために髪を洗って
夢を見ていましたあなたと暮らし
眠れぬままひとりの朝へ
リムジンバスが遠ざかる
あなたの愛を確かめたくて
いつか来た道を歩いてみれば
女性ひとりで生きることより
涙があふれる悲しい季節は
この街では誰もが皆
投げ出せば終わるそんな恋
おまえに会いにみんな
ふりかえる径に風が吹く
街のあかり遠くこの胸にまたたく
匂うように笑うように雪が降る
夢に生まれ夢で終るそれが恋
些細なことがきっかけで
甘えさせてあげたかった
流れながれて旅を終えたとき
心の中の水溜り願いの光の
それを愛だと信じて抱いて
あなたの腕でなら眠れる
昨日と今日とそして明日と