冠二郎 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
別れの言葉は死ぬよりつらい
あんな男はもういない
理由も云わずに君から逃げた
風の便りに噂を聞けば
枯れた情の 恋歌聞けば
酒で心の苦しさが
意地があるなら男になれと
男の道はひとすじに
机の上の便箋にさよならと
傘もささずにみぞれの
白いうなじに細い肩着物が
あゝふる里へあゝ帰ろかな
今の世の中夢もない
戦火の街の片隅に
太く短く生きるも一生
かけた苦労の償いを
友と語らん春の宵
木漏れ日がふたりを包む
夕べ小雪の夢見たよ
私のことはいいのよと
どこにもあるような酒場の
別れが辛い酒もある
ながれる雲よ伝えておくれ
逢えば苦しさ増すものを
炎える夕陽の
口じゃ強がり 云いながら
あゝ秩父の里に巡礼の
櫓太鼓に諸肌ぬいで
可愛い俺の妻だから
君には ファイト
川の流れに愁いあり
流れ流れてさすらう旅は
惚れた女の情念に
裏も表もある世の中をさけて
のれんくぐれば道頓堀の呑んべェ
未練ひきずるそんな夜は
男が歩いた人生だから
意地をぶつけて根性を燃やす
打てば響くぞ日の本一の
みぞれ… みぞれまじりの
お前とならばたとえ針の山炎の海
あなたの重荷になるのなら
狙った獲物は逃がさない
この世で心を許すのは
好きなお酒なら飲まずにゃいられない
波のしぶきが肌刺す風が
やると決めたら男じゃないか
お酒飲むならほろよい酒で
霧ににじんだ異国の町の
呼ぶな秋風男の胸は
渡り鳥さえねぐらへ帰る
空に渦巻く砂漠の嵐
ひとり手酌で呑む酒よりも
遠く連なる白い峰続く果てない
お前の涙は俺の涙だよ
あんな女とうらんでも
剱にひとすじ命をかけて
みぞれをさけて寒さをこらえ
うしろ姿の淋しげな肩の
長い黒髪濡らす夜の霧
あれから何年過ぎただろうか
風が唸るよ飛び散る波しぶき
空を切り裂く稲妻の光のように
茜空港町誰れに追われて