ありふれた結末で
逢いたかったぜ三年ぶりに
この世に神様が本当にいる
川は流れる橋の下
あなたのそばにいれば心が休まる
小鳥たちは何を騒ぐの
淋しがりやね愛はいつも
窓に吐息をふきかけて惚れたと
泣くのはおよしよ逢えたじゃ
誰かが爪びくギターの歌に
昨日の夢を追いかけて
泣くなよしよしねんねしな
いま頃どうしているのかしら
霧の…降る夕暮も
夢をなくした奈落の底で
佐原ばやしの太鼓もあんたが
日蔭そだちのこの俺が
たとえこの身は淡雪の露と
さようならと泣かないで
男がいて女がいて
降りしきる冷たい雨に
愛するためにめぐり逢えた
山のむこうにまたたく灯
雨が窓を打つ私の胸を打つ
雨降る道ならこの手を傘に
Ah 心ときめく黒いシルク
風が足もとを通りすぎてゆく
友とは幼ごころで酒を飲む
生命に終わりがある恋にも
いくじなしぶってでも
髪のほつれに湯の香り
故郷見たさに戻ってくれば
潮来の伊太郎ちょっと見なれば
筑波山さへ男体女体伊太郎
いつか君と行った映画がまた
さみしい夜のそばに置く
千両万両積んだとて銭じゃ
北の酒場で飲む酒は夢を
静かに降る雪花びら哀し
折れた煙草の吸いがらで
蛇の目の傘で人目をさける
親は名もない漁師です
みなさん静かにしてください
表通りをお陽さまに
秘かな想いを鶺鴒に
泣いちゃ泣いちゃ泣いちゃ
江戸の名物火事に喧嘩に
礼に始まり真義を学びそれで
古今東西お待ちかね瓦版だよ
夢は捨てた自分の手で
あれをご覧と指さす方に
夢でかくした心の寒さ
雨の中咲いている白粉花には
裂けた心に夜が来て
たとえばそれが夜更けなら
だましてください最後まで
久しぶりに会いたい
わたしは不幸ぐせ
愛に溺れてあなたに疲れ
道ばたに名もなく愛しんで
おんな…夕べの小雨が狭霧に
今にも降りそな空のよう
雨が降るから泣けるのか
泣いて泣いて泣いて泣いて
女ひとり愛にはぐれ心の捨て場所
最後の電話を握りしめて
春には柿の花が咲き
私はいつもあなたに言った
雨は野暮だし日暮れは薄情
孤独り寝に慣れなくて
なじみの酒場ではなうたを
にじむ街の灯をふたり見ていた
君の肩に悲しみが雪のように
渡り鳥とんで来て秋になった
貴方はもう忘れたかしら
かたいきずなに思いをよせて
若い娘はンンーお色気
古い奴だとお思いでしょうが
花咲けば花の憂いを知って
うつむきかけた貴方の前を
ドアを閉めても何処からか
たどりついたら岬のはずれ
窓を打つ雨の音さえも
愛の切符を捨ててしまって
粉雪舞い込む北国の駅
君はうつぶせで僕はあおむけで
ほほえみあえば一日優しいまま
しんしん雪の大原を
捨てていいのとくちびるかんで
女は帰ると言いだした
いとしいひとあなたは今
また夕闇の空を伝う流れ星
泣くないとしのわが妻よ
人は誰のために生き
雪の伊豆路を下田へ三里なにを
あなたたずねた窓辺にうつる
枯葉散る夕暮れは来る日の
黒髪に こころ こころ
青い日々が自転車をこいで夢の
あなたに抱かれて枯れ果てた
好きだったのそれなのに貴方を
いま まぶたをほんのり赤く染め
おまえの口紅とりあげて
忘れるために飲む酒は
忘れてしまいたい事や
面影に飲む酒なのか
泣いてあなたの背中に投げた
街のむこうへ星が落ちて
別れ雨がわたしの心を濡らす
人は皆山河に生まれ抱かれ挑み
空の青さに叶うような
あなたのために生まれて
そうね感じていました背中に
人の浮世を二つに裂けば野暮な
月明かり 引き込み線の
夏が過ぎ風あざみ誰のあこがれ
新宿駅から乗るんだよ俺の
罪なやつさアーパシフィック
死んでしまおうなんて悩んだり
惚れていたんだ おまえに
恋の終り夢から醒めれば
目を閉じて何も見えず哀しくて
NO.1にならなくてもいい
りんごの樹の下泣いていた君は
春に不向きな水葬いが
夜に爪切る音がする
砂丘は月に満ち二人の足跡は
咲いたって燃えたって恋は
私のお墓の前で泣かないで
生きてきたから朝がある
陽だまりの築地塀
語りあかせば 尽きないけれど
Si l'on commence a parler
お前を花にたとえたら
雪も桜も蛍火もふたりで見りゃこそ
百里千里を歩いても歩くだけでは
水にこぼれたからたちの白さ
ゆきすぎてきた愛の日々
燃えつきやしないさみしさの
泣きすぎたあの夜に
昨日見た夢のようね
あなたは誰と契りますか
A chi vorrai giurare
水の流れに 花びらを
風の中のすばる砂の中の銀河
おもいでは 常に眩しくて
胸と胸を合わせ誓い合った恋
眉月の舟に揺られ流れ着く
眉月の舟に揺られ流れ着く
逃げたあなたのことをわざと
風に戸惑う弱気な僕通りすがる
愛することが罪ならば
衿に泣きがおうずめ夜更けの
蛍が好きだから、お店の名前を
山笠過ぎ去り夕凪せまり
見ないでと鏡ごしに背中で
心の糸がもつれるように
なんにも云わなくてもいいんだよ
ふと見れば頬の影にひとすじの
謀りごとに疲れて浮き世にも
折れた薔薇を挿しても
だれに感謝をしよう君に出会えた
どこへ帰るどこへ帰る追って走れば
中山七里のお地蔵さんに
水にきらめくかがり火は
名もなき儚ない花でさえ
悲しいことに出逢ったら
逢いたくなったら ひとりで
汽車を待つ君の横で僕は
寒い冬ほど真っ赤に燃える
約束のうれしさ胸に口紅をさす
涙くんさよならさよなら涙くん
泣きたい 夜があるなら
えり足に黄昏ゆれてきみ恋し
心がなにか欲しい時花やぐ
よせよ今さらそんなこと
欠けた徳利に鱈子のつまみ
心にポツンと 寂しさの明りが
湯上りの紅のはな緒が切れた
萩の花の思い出は
廻し合羽も三年がらす意地の
蝉は三日で蛍は二十日
川は流れてどこどこ行くの
小さい花にくちづけをしたら
啼くは霧笛か海鳥か
どんな花でも芽を出して
水戸を離れりゃ松戸へ十里
海が母なればこの空は父の
家のない子のする恋はたとえば
バラが咲いたバラが咲いた
ちいさな生命が生まれたとき
グラスのお酒にため息ついて
どこの姫かなお駕籠を降りて
橋の向うは夕映えが遠く
この世の中の吹きだまり
つらい別れがあるのなら
おまえが流した涙の
港の明かりがゆらゆら
この街に帰って来たと風の噂で
手あぶり火鉢があった頃
北へ急ぐ女も西へむかう男も
祭りも近いと汽笛は呼ぶが
ヘヘイ弥次さんホイ喜多さん
女ごころをやさしく抱いて
別れることはつらいけど
好きなんだけど離れてるのさ
本牧で死んだ娘は鴎になったよ
海鳥よここに来てこんやは眠れ
僕の恋人東京へ行っちっち
ここで生まれたここで育った
消え残る街あかり 女は待ってる
Lights still linger on in the
軒下三寸借りうけまして
髪のみだれに手をやれば
枯葉の舞い散る道も吹雪の
三度笠よりドスよりも情け一つ
港 港の町で 浮名流した
港の灯が目にしみる
港町別れ町未練にけむる町
この目閉じてもおまえが見える
雨のうら街ギターがツンと
恋は短い夢のようなものだけど
母はまだ若い頃僕の手を
口笛も凍るみなとハコダテ
駅舎はとうにかもめのねぐら
おまえなんかにわかるかと
つらいことなど何もないと
紅葉の紅を手ですくい
もしもピアノが弾けたなら
咲かせて咲かせて桃色吐息
海に散りばめし 星たちを
夕焼け海の夕焼け真っ赤な
細雪の螢を縺れて追いかける
髪を押さえる小指の白さ胸の
いのちを刻む 恋もある
泣いて生きるか燃えつつ死ぬか
どれくらい来た道なのだろう
素肌に片袖通しただけで
雪の日に 紙漉く女の
このグラス飲みほせば帰ると
暗い夜遠い道くもる窓
よこはまたそがれホテルの小部屋
Twilight Time in Yokohama
あの娘どこにいるのやら
背中に土をつけたまま回向院
もっと勝手に恋したりもっと
もう何も云わなくていいの
マッチを擦ればおろしが吹いて