三門忠司 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
逢いたかったぜ三年振りに
秋も終わりの天城越え
あんなに愛したふたりじゃないか
どうせ人生お芝居よ
倖せひとつおまえにやれず
千両万両積んだとて
冷たい世間に転んで泣いて
髪の芯まで惚れさせといて
こんな女に道草したら駄目に
ゆれる水面に大阪の
どうぞ添わせておくれやす
さよならさよならなんて
北の新地の片恋月は雨を呼んで
こんなご縁ははなから無理と
風の寒さに背中を丸め
利根の利根の川風
酒は酔うためあるものさ
男の胸の古い地図ひとり覗けば
酒場は男の燈台と
人が生きると云うことは重荷を
肩寄せ合い世間の隅で
なんとかなるわといつものお前
波の背の背にゆられてゆれて
好きで呑んでる お酒じゃないわ
おれの人生お前が頼り
親の居る奴幸福もんさ
影か柳か勘太郎さんか
ごめんすまぬと思いつつ向けた
海道名物数あれど
雨が身をさすこころを砕く
君を忘れるために呑む
情け知らずとわらわば笑え
かけた情がいつわりならば
酒を呑もうよふたりで呑もう
白鷺は小首かしげて水の中
どこへ飛ぶのか次男坊鴉
上州しぐれにはぐれた
坂田三吉将棋の鬼も
恋は男の雨やどり
筑波おろしが身にしむ頃は
好いた女房に三下り半を
ひとりに戻るだけなのと
おれの人生傷だらけ
男のこころは一夜で変わる
晦日に茶ガユのひと掬い
夜にまぎれて見えない明日
苦労承知で一緒になった
男一途の火の恋を
中洲のねおんに咲く花は
一度惚れたら心底つくす
酔ってくだまく父さの声を
厭と云う子になあ母さんあとを
早いものだよ一緒になって
軒下三寸借りうけまして
情がすたれた憂き世をすねて
合羽からげて三度笠
石が浮かんで木の葉が沈む