三船和子 - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
この世で一番大事な男と
旅ににげだす女の胸に
雨あがり日差しの中を
うちはあんたの女房やないか
小雪の駅で待ちあって
生まれる前から結ばれていた
離れない離れない
おかみさんおかみさん
指の節くれ撫でながら
男のしがらみ昭和の義理に
永い年月後もみず
お酒を飲むたび 浮かぶのは
別れることは死ぬよりも
身体を気遣い呑んでるあなた
激しい二十才の恋があり
凍りつきそな指さきに
窓に映した涙の顔を
知らず知らず歩いて来た
のめないお酒をかたむけて
汽車に乗り継ぐ改札を
一羽はぐれのかもめのように
来ないあなたと書いて読む
二つの心をつないだ糸も
まっすぐ帰って くるはずが
くもりガラスを手で拭いて
肌を刺すよな北風が
惚れて一生あずけた いのち
くよくよしないで振られたぐらいで
別れてくれと云う前に
つらい時ほど心のなかで
この舟に運命を乗せた二人なら
娘が嫁いで行きました
水にきらめくかがり火は
運命というにはあまりにも
あなたが側にいなければ
夜の中州の酒まみれ
一度きり二度とない人生は
生れながらの苦労に泣いた
喜び哀しみ握りしめ
吹雪けさぎり涙雪つぶて
瞳に輝く千灯祭は燃えて儚い
惚れてよかった あなたに惚れて
恋をするよろこび恋のなみだ
人は縁だね なぁおまえ
風に巻かれた木の葉のように
つれて逃げてよついておいでよ
この亭主ともう一度生きて
やさしさとかいしょのなさが
この舟に運命あずけた