ちあきなおみ - 歌詞一覧 - 歌詞Tube
電車通りよろめいたら
この両手に花をかかえて
死ぬも生きるもあなたひとりと
昨日の夢を追いかけて
夢をなくした奈落の底で
空にしてって酒も肴も
迷いながら愛をくちずさめてた
私が着いたのは
名前も知らない貴方と私
ふとしたはずみにふたりしか
夜へ急ぐ人が居りゃ
雨の降る夜は何故か
かもめが暗く啼いている
女物の傘さして
涙枯れても夢よ枯れるな
生命に終りがある恋にも
がらんどうな心には何も
ひと目で惚れちゃった
あなたの心が離れてくのを
あなた聴こえますか港に流れる
吹けば飛ぶよな将棋の駒に
来るか来ないか半々の賭けに
窓ぎわの席だから
ある日突然あなたを知って
出来るなら三日後の
淋しくないとか男のように
お別れをいうため
そりゃ死ぬほど恋しくて
春には柿の花が咲き
涙じゃないのよ浮気な雨に
風の吹く日と一日はなぜか
あきらめて来たはずなのに
今夜もかわくの悲しい唇
悲しみを拾ってあなたが最後に
あなたがそこにその場所に
やっと店が終わってほろ酔いで
風にさらさら葦が鳴るともに
あて名は書けど一文字も
さよならが終ったら
やり直そういつものこと
約束の時間に紙のフクロ
背中のボタンを止める時に
生まれた星が悪いのか
夏の陽を浴びて
やめて愛してないなら
昨日あの町はなれてきた
情け知らずとわらわば笑え
恋した女が悪いと言うのなら
弥生夜桜紅させど
窓の外ではリンゴ売り
五番街へ行ったならば
いのち短し恋せよ乙女
昔のままにお前を抱けば白い
あなたの憎さといとしさが
忘れてしまいたい事や
人が遠くに見える日は
明日のゆくえさがしても
あの日の偶然が彼とめぐり逢い
あなたの嘘は嘘で楽しいわ
新宿は西口の間口五尺
ハアおらが東京サ来る時に
愛は愛とて何になる男一郎
それじゃネ別れの乾杯
美しい瞳が燃えて
雨に濡れてたたそがれの街
内地みつめて咲く浜茄子の
都落ちする背中の寒さ
赤いドレスがよくにあう
恋の遊びの夜が明けて
淡い紅をかるくのせて想い出
空が哭いてる煤け汚されて
時の流れに流され流れ
離さないもう離さない
男一途の火の恋を何んで涙で
とても恥ずかしいの
永過ぎる春に終りを告げる
ねえあんたなんかとってあげようか
波止場通りの朝流れる
花が女か男が蝶か
明日あなたは卒業してひとり
外は雨ですか土砂降り
湖は青い香炉よ
覚えてますか初めて誰かを
いいの私このままでひどい女と
朝のコーヒーはにがい悲しみ
あたしにこどもをうませた人
あなたの真似してお湯割りの
ベルが鳴る発車のベルが
野あざみの夢を
あなたにくちづけ
若い二人がひっそりと
静かに静かに手をとり手をとり
星の流れに身を占って
窓は夜露に濡れて
祭りの花を買いに行く
マニキュアがかわくまで
通いなれた店の
故里を想いださせて
あきらめましょうと別れてみたが
嘘をついてもだめなのね
今さら今さら何さ
最後の最後まで恋は私を苦しめた
つれて逃げてよついておいでよ
これはお楽しみ
愛の幕切れは涙の数だけ
噂たぐって北港消息つきとめ
しんと沈まる雪の夜腕を枕に
たとえば私が恋を恋をするなら
夜へ急ぐ人が居りゃ
夜は誰にもあげないで
並木通りにある小さな画廊の
口をきくのがうまくなりました
若い男に惚れたら駄目と貢ぐ
流れ流れて落ち行く先は
ひとりぼっちでのむ酒は
貴方の愛した人の名前は
あそびにしようとあなたが言った
泣けた泣けたこらえきれずに
離しはしないと背中を抱いた
こぬか雨に芯まで濡れて
涙がかわきません三日も
誰かが円舞曲を踊っています